专利摘要:
第1及び第2部分54、56を有し第1及び第2部分の少なくとも一方が第1及び第2流体チャンバ62a、62bを含む、ポンプ本体50を備えた、医療用流体投与システム10に用いるためのポンプモジュール12が提供される。モジュール12は、流体チャンバ62a、62bと機能的に関連付けられる少なくとも1つの膜と、膜82を変位させ、さらに流体を第1及び第2チャンバ62a、62bから送り出す目的でこの膜82と機能的に関連付けられる第1及び第2アクチュエータ88a、88bと、をさらに含む。
公开号:JP2011516121A
申请号:JP2011502105
申请日:2009-03-27
公开日:2011-05-26
发明作者:チャールズ・アール・パッツァー
申请人:スミス・メディカル・エイエスディ・インコーポレーテッド;
IPC主号:A61M5-142
专利说明:

[0001] 本発明は、一般にポンプに関し、より詳細には医療用流体投与システムに用いるためのポンプモジュールに関する。]
背景技術

[0002] 医療用流体を投与するために種々の公知のポンプが用いられる。単独で又はシリンジポンプと組み合わせて働く場合があるシリンジは、高濃度の薬物を含むことができる比較的少量の医療用流体を投与するために広く用いられる。シリンジの最大容量は典型的には約60mLである。この量が投与された後で、介護者は、医療用流体の静脈内投薬を続けるために使い果たされたシリンジを交換しなければならない。したがって、シリンジは、それら自体では例えば大量の薬物を与えること、大量の血液を投与すること、又は食塩水のような多量の他の流体を火傷患者に投与することに役立たない。]
[0003] ポンプと組み合わせて用いられるときに、ポンプは、シリンジの単一のプランジャ又はピストンを自動的に作動させることになる。典型的に、プランジャ先端部は、軟らかい応従性のある(compliant)ゴムから形成される。流体を投与するためにプランジャが押されるときに、先端部が圧縮され、シリンジの外壁に押し付けられる。静止後にピストンが動かされるときに、静及び動摩擦(static and dynamic friction)と組み合わせて突く(stick)能力から派生した、当技術分野では公知の用語である「スティクション(Stiction)」が生じる。こうした間欠的作動において、「スティクション」に打ち勝ってピストンの移動を開始するのに要する力は、投与されるべき流体のボーラス、又は正圧を生じさせることがあり、望ましくない。]
発明が解決しようとする課題

[0004] 大量の医療用流体を投与するためのシステムに用いられるポンプは、蠕動ポンプ、ダイヤフラムポンプ、及び単一ピストンポンプを含む。各々のタイプは上手く用いられているが、それらは特定の設計及び/又は用途の制約を受ける。例えば、蠕動ポンプにおける流体流路は常時開であるため、流体が不注意に患者に供給されることがある。これは、IVバッグのような流体源からポンプの入口部に引かれるチューブがクランプされない場合に起こることがある。また、常時開の流れ経路を画定するチューブの継続的圧縮は、管疲労をもたらして管の交換を必要とすることがあり、システムの運転費を増加させる。]
[0005] 蠕動ポンプは、ポンプよりも上の流体源の位置から得られる水頭高さによって影響される。これは、次に、ポンプの流量に伴うさらなる不正確さをもたらすことがある。]
[0006] 大容量の単一ピストンポンプは公知であるが、流体の流れの定常性を呈さない。これは、各ポンピングサイクル毎に「むだ時間(dead time)」が発生するためである。すなわち、所定量の流体がポンピングされ、出力弁が閉じられた後で、ピストンが後退され、ピストンチャンバに流体が再充填されなければならない。例えば、特定の薬物の半減期は秒のオーダーであるため、この流れの定常性の欠如は望ましくない。医療用流体が1つ又は2つの半減期内で患者に送達されず患者によって吸収されない場合、その意図された使用のための医療用流体の効果が低減される。高効力の医療用流体が投与されているときの流れの定常性は、特に重要な考慮事項である。]
[0007] 大容量医療用流体投与システムに用いられる公知のダイヤフラムポンプは、単一のエラストマーダイヤフラムとダイヤフラムを変形させ医療用流体を投与するための関連するピストンとを有するものを含む。このタイプのダイヤフラムポンプはまた、ポンプ入口及び出口ポートと連通するエラストマー逆止め弁を含むことができる。これらの逆止め弁の応従性の性質は、弁のブレーキング圧力、すなわち、弁を開閉するのに要求される圧力の変化をもたらすことがあり、これは次に、流量の正確さの問題をもたらすことがある。送達されている医療用流体の流量の変動に起因した流れの定常性の欠如は、「むだ時間」によって生じた流れの定常性の欠如に関して既に説明されたのと同じ理由のために望ましくない。エラストマーダイヤフラムを有するポンプに関連する別の課題は、ダイヤフラムが充填サイクルの間に変形し、位置エネルギーを保存することである。このエネルギーは、ポンピングサイクルの間に放出され、これは再び流体のボーラスを最初に投与させることがある。流体流量におけるこの一時的なスパイクはまた、流れの定常性に悪影響を及ぼし、したがって望ましくない。]
[0008] 大量の医療用流体を投与するのに用いられる別の公知のダイヤフラムポンプは、交互の様式でポンピングされる2つのエラストマーダイヤフラムを含む。このポンプは、エラストマー逆止め弁と、それに関連する課題を含まない。幾つかの場合において、単一ピストンダイヤフラムポンプと同様に、応従性のあるエラストマーダイヤフラムは、流体充填サイクルの間に加圧されて、それらが変形させられ、エネルギーを保存する。したがって、ポンピングサイクルの開始時に対応する出力弁が開かれるときに、関連するピストンが動かなくても流体のボーラスが投与されることがあり、これは望ましくない。したがって、ボーラスの影響を低減させるダイヤフラムポンプを確立することが望ましいであろう。]
[0009] 医療用流体ポンプに関連するさらに別の課題は、感染制御に関連する病院手順の結果として、所定の比較的短時間後に、流体に曝されたポンプの部分を交換する必要性があることである。この交換は、迅速に費用効果のある方法で達成されなければならない。投与されている流体に曝された、すなわち湿潤した医療用流体投与システムの構成要素は、流体供給放出チューブと、医療用流体に曝されたポンプの部分とを含む。比較的短時間後にこれらの構成要素を交換する必要性のために、容易に費用効果のある方法で交換することができるポンプモジュールを提供する必要性がある。]
課題を解決するための手段

[0010] 上記のことから見て、本発明により、医療用流体投与システムに用いるためのポンプモジュールは、第1及び第2部分を有するポンプ本体を含む。第1及び第2流体チャンバは、第1及び第2部分のいずれか又は両方に形成される。第1及び第2部分のいずれか又は両方はさらに、ポンプモジュールの動作中に、流体源から流体チャンバに流体を供給し、次いで流体チャンバから流体を投与するための流体フローネットワークを含む。第1及び第2流体チャンバと機能的に関連付けられた少なくとも1つの膜が存在し、第1及び第2アクチュエータは、それぞれこの膜と及び第1及び第2チャンバと機能的に関連付けられる。アクチュエータによる膜の変位により、流体は流体チャンバから送り出される。]
[0011] ポンプモジュールの第1部分は後部とすることができ、第2部分はカバー部とすることができる。流体チャンバは後部に形成することができる。膜は、後部とカバー部との間に配置することができる。カバー部は、第1及び第2流体チャンバに対応する第1及び第2開口部を有することができる。第1及び第2開口部は、第1及び第2アクチュエータが膜を変位することを可能にする。第1及び第2アクチュエータは、それぞれ膜に接触して第1及び第2流体チャンバから流体を送り出す第1及び第2の流体的に分離された送り出し装置を有する。]
[0012] 送り出し装置はプランジャとすることができる。]
[0013] 第1及び第2流体チャンバは後部内の凹所とすることができる。]
[0014] ポンプ本体は非コンプライアント材料(non-compliant material)から構築することができる。]
[0015] 第1及び第2アクチュエータは互いに独立して作動可能とすることができる。]
[0016] ポンプの後部は、少なくとも1つの押圧点を含むことができる。押圧点は、流体フローネットワークにおける流体の流れを遮ることができる。カバー部は、押圧点に対応する開口部を含むことができる。第3送り出し装置は、押圧点及び開口部において膜と機能的に関連付けることができる。]
[0017] ポンプ本体は、流体フローネットワークにおける流体の流れを遮ることができる少なくとも1つの流体弁を含むことができる。]
[0018] 第1及び第2流体チャンバは、膜によって流体的にシールすることができる。膜は、第1及び第2膜を含むことができ、第1及び第2膜は、それぞれ第1及び第2チャンバと関連付けることができる。第1及び第2流体チャンバは、膜及びOリングで流体的にシールすることができる。]
[0019] 第1及び第2流体チャンバは、送り出し装置の外径との完全接触が存在するように構成された内径を含むことができる。]
[0020] 本発明の第2の態様によれば、非コンプライアント材料を用いて第1及び第2部分を有するポンプ本体を形成するステップと、第1及び第2部分の少なくとも一方に第1及び第2流体チャンバを形成するステップと、ポンプの動作中に流体源から流体チャンバに流体を供給し流体チャンバから流体を投与するために少なくとも第1及び第2部分に流体フローネットワークを形成するステップと、第1及び第2チャンバにそれぞれ対応する第1及び第2開口部を、第1及び第2部分の他方に形成するステップと、第1部分と第2部分との間に膜を配置して、膜が流体チャンバと流体フローネットワークを流体的にシールするステップと、第1及び第2流体チャンバとそれぞれ位置的に関連付けられた第1及び第2アクチュエータを、膜を変位させて流体を第1及び第2チャンバから送り出すために膜と機能的に関連付けられるように提供するステップと、第1部分と第2部分との間に膜を配置し第1部分と第2部分とを互いに固定するステップとを含む、医療用流体投与システムに用いるためのポンプモジュールの製造方法が提供される。]
[0021] この方法は、流体フローネットワーク内に少なくとも1つの押圧点を形成するステップをさらに含むことができる。さらに、この方法は、第1及び第2開口部の内径と第1及び第2アクチュエータの外径とを、該内径と該外径との間に空隙が存在しないように形成するステップを含むことができる。]
[0022] 加えて、この方法は、張力が維持されるように、後部及びカバー部が隣接するまで膜に張力を与えるステップを含むことができる。]
[0023] 本発明の第3の態様によれば、第1及び第2部分を有するポンプであって、第1及び第2部分の少なくとも一方が第1及び第2流体チャンバと流体フローネットワークとを含み、第1部分と第2部分との間に少なくとも1つの膜が配置される、ポンプを提供することを含む、医療用流体投与システムにおいて流体をポンピングする方法が提供される。流体は、流体フローネットワークを通って流体チャンバに供給される。膜は流体チャンバにおいて変位され、それにより流体が流体チャンバから流体フローネットワークの中に、そしてポンプから送り出される。]
[0024] この方法は、第1ポンピングサイクルを開始して流体の少なくとも一部を第1流体チャンバから送り出すステップと、第1ポンピングサイクルが完了する前に第2ポンピングサイクルを開始して流体の少なくとも一部を第2流体チャンバから送り出すステップと、をさらに含むことができる。ポンピングするステップは、第1ポンプサイクルの後で及び第2ポンプサイクルの間に第1流体チャンバに再充填するステップをさらに含むことができる。この方法は、第2ポンプサイクルの完了後に及び第3ポンプサイクルの間に第2流体チャンバに充填するステップをさらに含むことができる。]
[0025] 本発明のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲及び添付の図面に関してより良く理解されるであろう。]
図面の簡単な説明

[0026] 本発明の原理に係るポンプを組み入れた、医療用流体を患者に静脈内投与するためのシステムの概略図である。
図1に概略的に示されたポンプの斜視図である。
ポンプモジュールの断面図である。
図3Aと同じポンプモジュールの斜視図である。
図2に概略的に示され、関連する送り出し装置を備えた、本発明の一実施形態に係るポンプモジュールの第1又は第2部分の断面図である。
図2及び図3に示されたポンプの側部立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプの押圧点の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプの押圧点の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプの押圧点の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプの押圧点の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプ弁の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプ弁の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプ弁の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
ポンプの一作動段階の間のポンプ弁の位置を示す、図3の全体的断面に示されたポンプの一部の前面立面図である。
図2、図3、図4A〜図4B、図5A〜図5D、及び図6A〜図6Dに示されたポンプに組み入れることができる制御システムの概略図である。
止め栓アクチュエータ組立体を有するポンプモジュールの断面図である。] 図1 図2 図3A 図5A 図5B 図5C 図5D 図6A 図6B 図6C
実施例

[0027] ここで図面を参照すると、図1は、医療用流体を患者に静脈内投与するためのシステム10を示し、システム10は、本発明の原理に係るポンプ12を組み入れている。ポンプ12は、筐体14内に配置することができ、コントローラ16に電気的に結合することができ、これはまた同じ筐体14内に配置することができ、ポンプ12の作動を制御することができる。] 図1
[0028] ポンプ12の流体入口(図1には図示せず)は、患者に投与されるべき流体源に流体的に結合される。適切な流体源は、流体22をその中に収容している一般にIVバッグと呼ばれるバッグ20を含んでもよい。流体22は、当技術分野では公知のように、食塩水のような種々の薬物及び/又は他の流体を含むことができる。システム10は、単一部品のチューブ又は多数部品の相互接続されたチューブを含むことができるチューブ24の第1区域をさらに含む。チューブ24は、筐体14のチューブ入口18を通り抜けることができ、1つ又は複数の導管及び流体コネクタ(図示せず)によってポンプ12の流体入口(図1には図示せず)に流体的に結合され得る。チューブ24の反対側の端部は、バッグ20のポート28を突き抜けるように適合されたスパイク26において終端することができる。] 図1
[0029] システム10はまた、単一部品のチューブ又は多数部品の相互接続されたチューブを含むことができるチューブ30の第2区域を含む。チューブ30は、筐体14のチューブ出口32を通り抜けることができ、1つ又は複数の導管及び流体コネクタ(図示せず)によってポンプ12の流体出口(図1には図示せず)と流体連通することができる。チューブ30の反対側の端部は、患者の腕36の中に静脈内挿入されたカテーテル34において終端することができる。] 図1
[0030] ここで図2〜図4を参照すると、図1に概略的に示されたポンプ12がさらに示される。図2から始めると、ポンプ12は送り出しポンプであり、支持構造体52のような据え置きの構造体に設置されるように適合されたポンプ本体50を含む。図示された実施形態において、支持構造体52は、台板52aと、台板52aから上方に延びる、垂直方向に延びる部材52bとをさらに含む。しかしながら、ポンプ本体50は、他の構成を有する多様な据え置きの構造体に設置することができる。図示されるように、このポンプ50は、アクチュエータ(これらのアクチュエータの主な目的は、詳細に後述される)によって垂直方向に延びる部材52bに固定される。代替的に、ポンプ本体50は、スリーブを貫通して垂直方向に延びる部材52bの中に又は垂直方向に延びる部材52bの中を通って延びるボルトのような複数の従来のファスナによって、垂直方向に延びる部材52bに固定されてもよい。しかしながら、ポンプ本体50は、あらゆる他の適切な方法で構造体52に設置することができる。] 図1 図2 図3A 図3B 図3C 図4
[0031] ポンプ本体50は、第1及び第2部分を含み、非コンプライアント材料から形成することができる。適切な材料の例は、アクリル材料又はポリカーボネートのような種々のプラスチックを含む。第1及び第2部分は、例えば図3に示されるように、後部54及びカバー部56とすることができ、後部は第1及び第2流体チャンバ62a、62bを含む。流体チャンバ62a及び62bは、射出成形又は他の適切な製造プロセスによって第1及び第2部分のいずれか又は両方内の凹所として形成することができる。図3は、流体チャンバ62a、62bを含んでいる後部54を示すが、ポンプ本体50の第1及び第2部分の交換可能な性質がすぐに分かるであろう。流体チャンバ62a、62bの各々は、チャンバ62a、62bの各々が後で説明されるように流体を受け入れるのに適するようにポンプ本体50に形成された、第1及び第2内部キャビティ66a、66bをそれぞれ画定する内部表面64を含む。チャンバ62a、62bの一方の一端部の近くに各々配置される少なくとも1つの流体入口68(本明細書では2つの流体入口を備えるように示される)をポンプ本体50に形成することができる。後で説明されるように流体がそこから放出される状態でチャンバ62a、62bの反対側の端部に配置される、少なくとも1つの流体出口69を、ポンプ本体50に形成することができる。]
[0032] 後部54内に成形された第1及び第2流体チャンバ62a、62bは、それぞれ第1及び第2内部キャビティ66a、66bを画定する。内部キャビティ66a、66bは、本明細書では内部表面64によって画定された全体的に円形の形状を有するように示されるが、内部キャビティ66a、66bは、実施されるべき特定の実施形態に最も良く適した形状をとってもよく、送り出しポンプの製造分野の当業者であればすぐに適応できるであろう。流体チャンバ62a、62bの各々は、流体チャンバ62a、62bと流体フローネットワーク72との間の流体連通が可能となるように、少なくとも1つのオフセット74をさらに含む。すなわち、流体チャンバ62a、62bの内部表面64は、内部キャビティ66を横切って及び内部キャビティ66を外方に越えて、流体フローネットワーク72の方に延びるオフセット74を含む。このようにして、流体は、後述されるような方法で流体チャンバ62a、62bの中に入る又は流体チャンバ62a、62bから送り出されてもよい。オフセット74は、全体的に半円形の形状を有するように示されるが、こうした形状は限定ではないことを理解されたい。さらに、また図示されるように、チャンバ62a、62bと流体フローネットワーク72との間の流体連通を与えるのに必要なだけ多くのオフセット74が存在してもよい。]
[0033] 流体チャンバ62a及び62bは、ここで示された実施形態においては同一の形状にされ全体的に円筒形の形状にされるが、流体チャンバ62a及び62bは、図示されたもの以外の形状を有することができ、又はそれらは互いに同一ではない形状を有することができると考えられ、本発明の範囲内にある。]
[0034] ポンプ12は、一対の流体送り出し装置92(図3Cに示される)をさらに含む。流体送り出し装置92は、ポンプ本体50に機械的に結合され、流体チャンバ62a及び62bの一方の中に機能的に延長可能であり、流体は、対応するチャンバ62a、62bの一方から送り出される。加えて、流体送り出し装置は、後で説明されるように、ポンプ本体50とシール係合する状態で配置される。] 図3C
[0035] 流体フローネットワーク72は、少なくとも1つの押圧点76をさらに含んでもよいが、図示されるように6つの個別の押圧点76a〜fを含む。図3におけるようにこれらの押圧点は、プレスポイントが押されたときに流体フローネットワーク72内の流体の流れが遮られるように、ポンプ本体50の後部54における流体フローネットワーク72内に僅かに凹んだ部分を備える。流体の流れの遮りに関する付加的な詳細は以下のとおりである。]
[0036] ここで図3Bに続くと、カバー部56、すなわちポンプ本体50の第2部分が示される。カバー部56はまた、前述のように後部54と同じ全体的形状の非コンプライアント材料から形成されてもよい。図3Bに示されるように、カバー部56は、第1及び第2流体チャンバ62a、62bと空間的に対応する第1及び第2開口部78a、78bを含む。すなわち、後部54とカバー部56が図3Bにおけるように位置合わせされると、カバー部56の第1及び第2開口部78a、78bは、後部54の第1及び第2流体チャンバ62a、62bの真上に位置することになる。第1及び第2開口部78a、78bは、カバー部56の製造中の射出成形によって形成し、成形プロセスの後で、又は別の適切な当技術分野では公知の方法で作製することができる。] 図3B
[0037] カバー部56は、後部54の少なくとも1つの押圧点76に対応する少なくとも1つのオリフィス80をさらに含んでもよい。押圧点76及び関連するオリフィス80の作動は、以下で十分に説明される。]
[0038] 後部65とカバー部56との間に配置された膜82は、流体チャンバ62a、62bと後部54の流体フローネットワーク72とを流体的にシールする。1つの膜は、図3A及び図3Bに示されるようにすべての前述の流体シールを提供してもよいが、別の実施形態において、例えば図3Cにおいては、それぞれ第1及び第2流体チャンバ62a、62bに関連する第1及び第2膜82a、82bを含むことが可能である。] 図3A 図3B 図3C
[0039] 図3Cにおいて、それぞれ各流体チャンバ62a、62bに関連する膜82a、82bは、カバー部56と後部54が互いに固定されると、定位置に堅固に保持される。図示された実施形態において、後部54は、カバー部56に隣接する表面において流体チャンバ62a、62bの内部表面64の外周部の周りにリム84を含む。このリム84は、Oリング(図示せず)有り又は無しの状態で膜82の一部を受け入れることができる。Oリングは、膜82が堅固に保持され、流体チャンバ62a、62bを流体的にシールするように膜とカバー部56との間に配置される。膜82を流体チャンバ62a、62bにシールする他の方法は当技術分野では公知であることを認識されたい。加えて、これは前に示したように単一の膜82を有する実施形態と組み合わせてOリングシールを含む方法として公知であろう。] 図3C
[0040] 図示されるように、送り出し装置92は、膜82と係合して膜82を流体チャンバ62の中に撓ませる。送り出し装置92が引き抜かれると、膜82の応従性の性質が、膜を撓んでいない位置83に戻すことになる。]
[0041] ここで図4に移ると、ポンプ12は、第1及び第2アクチュエータ88a及び88bをさらに含む。第1及び第2アクチュエータ88a、88bは、ポンプ本体50に機械的に結合され、膜82を変位させ、それにより流体を第1及び第2流体チャンバ62a、62bから送り出すように、膜82と機能的に関連付けられる。第1及び第2アクチュエータ88a、88bは、後で説明されるようにポンプ本体50から流体的に分離される。] 図4
[0042] 一実施形態において、アクチュエータ88a、88bは、ステッパモータ90と、膜82と動作可能に係合する送り出し装置92とを含んでもよい。送り出し装置92は、流体的にシールされたポンプ本体50に入り込むことなく流体チャンバ62a、62bから流体を送り出す目的で膜82と当接しこれを変位させるように、ステッパモータ90の動作によって延長可能である。図3Cに示された送り出し装置92はプランジャであるが、図示されたプランジャ以外の他のデバイス又は形状及びサイズも可能である。送り出し装置92が膜82と係合するときに、材料の応従性を可能にするために、この境界面85に存在する空隙はないか又は僅かであるべきであることが分かるであろう。そうでなければ、境界面85内の空隙又は支持されていない材料は、ポンプ12の正確さに悪影響を及ぼすことになる。図示されるように、第1及び第2送り出し装置92a、92bは、第1及び第2開口部78a、78bにそれぞれ対応する。] 図3C
[0043] 送り出し装置92は、図4に示されるように第1及び第2開口部78a、78b並びに第1及び第2流体チャンバ62a、62bの位置に確実に対応するように、関連するアクチュエータ88a、88bとともに、垂直方向に延びる部材52bの上に配置される。図示されるように、各ステッパモータ90a、90bは、構造体52の垂直方向に延びる部材52bに固定される。モータ90a、90bは、あらゆる従来の手段によって垂直方向に延びる部材52bに固定することができる。] 図4
[0044] 再び図3Cに移ると、送り出し装置92と流体チャンバ62a、62bとの間のフィットが示されている。ここでは、送り出し装置92は、流体チャンバ62a、62bの内部表面64に良好にフィットされる。特に、流体チャンバ92a、92bの内径94及び送り出し装置92の外径96は、境界面85に空隙が存在せず、送り出す際の完全な及び十分な移動及び最も効率の良い流体送り出しが保証されるように、堅固なフィッティングとなるように構成される。] 図3C
[0045] アクチュエーティングデバイス88a、88bの各々は、対応する送り出し装置92に固定される連結部100をさらに含む。これは、止めねじが送り出し装置92と接触係合する状態で配置されるまで、止めねじを連結部100に形成された穴に通すことによって達成することができる。したがって、ステッパモータ90の動作中に連結部100が中に又は外に移動されるので、送り出し装置92は、連結部100と共に中に又は外に応答可能に動く。]
[0046] 送り出し装置92はポンプ本体50から流体的に分離されたままであるので、送り出し装置92と流体チャンバ62a、62bとの間に係合される広範囲にわたるシール部材のためのさらなる要件は存在しない。したがって、後部54、カバー部56、及び膜82が使い捨てポンプ本体50を考えてもよいように、流体入口68と流体出口69とを係合解除することは全く可能である。]
[0047] ここで図5A〜図5Dに移ると、ポンプ12は、図5A〜図5Dに全体的に72で示された流体フローネットワークをさらに含み、流体フローネットワークは、ポンプ本体50に形成され、ポンプ12の動作中に流体をIVバッグ20(図1参照)のような流体源から流体チャンバ62a、62bに供給するために、及び流体をチャンバ62a、62bからポンプ本体50の外に投与するために作動可能である。流体フローネットワーク72は、射出成形によってポンプ本体50の第1及び第2部分の少なくとも一方に形成することができる。この図示された実施形態において、ポンプ本体50は、2つの入口68と入口68の間から第1及び第2流体チャンバ62a、62bまで延びる流入流体フローネットワーク72a内に配置された4つの押圧点76a〜76dとを含む。次いで、流出流体フローネットワーク72bが第1及び第2チャンバ62a、62bから1つの出口69まで延び、2つの押圧点76e、76fが流出流体フローネットワーク72b内に形成される。ここでは押圧点が特定的に図示されるが、図6A〜図6Dは、非変位型の弁との押圧点76の置き換えを示す。非変位弁の使用はさらに、ポンプ12の所望の流れの定常性を維持する一助となり、図6A〜6Dに示される。] 図1 図5A 図5B 図5C 図5D 図6A 図6B 図6C 図6D
[0048] 本発明の実施形態において、図5A〜図5Dに示されるように、流体フローネットワーク72を横切る流体の流れは、押圧点76a〜76fによって選択的に変更することができる。特に、各押圧点76は、後部54の流体フローネットワーク72内に凹所77を含み、カバー部56の対応する開口部80(図示せず)を介してアクセスすることができる。流体フローネットワーク72は、次いで、膜82によってポンプ本体50内で流体的にシールされる。ステッパモータ90及び送り出し装置92の作動において図示され説明されたように、押圧点76に関して同様のデバイスをポンプ本体50に含めてもよい。すなわち、圧力デバイス102が、アクチュエータ104に機械的に結合され、各押圧点76において膜82と機能的に関連付けられる。作動時に、圧力デバイス102は、流体チャンバ62a、62bに関連する送り出し装置92と同様の方法で、すなわち、圧力デバイス102毎に別個のアクチュエータ104で作動することができ、適切な圧力デバイス102は、流体フローネットワーク72内の流体の流れを可逆的に遮ることができる合わせロッド、プランジャ、ピストン、又は他の同様のデバイスを含んでもよい。ポンプ12の動作中に、各圧力デバイス102に対応するアクチュエータ104が、後退位置106から延長位置108に移動し、延長位置108にある間、膜82は、膜82が押圧点76の凹所77に接触し、流体の流れが遮られるように撓ませられ、すなわち閉鎖される。図示されるように、アクチュエータ104の各々は、後退位置106及び延長位置108を提供するもののような、ステッパモータ、回転アクチュエータ、又は他の機構を含んでもよい。] 図5A 図5B 図5C 図5D
[0049] 図7A及び図7Bに示されるように、コントローラ16は、圧力デバイス102の別個のアクチュエータ104に加えて関連する送り出し装置92とともにアクチュエータ88a、88bの作動を制御する。コントローラ16は、アクチュエータ88a、88b及び圧力デバイス102を作動させてポンプの全体にわたる所望の流れパターンを達成するようにプログラムすることができる。アクチュエータ88a、88bは互いに独立して作動され、一方、圧力デバイス102のアクチュエータ104は互いに独立して作動する。アクチュエータ88a、88bは、圧力デバイス102のアクチュエータ104とは独立して作動することにもなる。これは、流体が流体チャンバ62a、62bのいずれか一方から個別にポンピングされることを可能にするが、ポンプ本体50の出口69を通る一定の流体の流れの放出を維持するのに必要とされるように、流体が流体チャンバ62a、62bから同時にポンピングされることも可能にする。] 図7A 図7B
[0050] 再び図5A〜図5Dを参照すると、最初の段階又はサイクルの間に、ポンプ12の作動時に、第2の流体チャンバ62bに投与されるべき流体が充填され、一方、流体は、他方の第1流体チャンバ62aから、出口69を通って、図1のチューブ区域30のようなチューブ区域の中に送り出される。すなわち、流体は、流体入口68aを介してポンプ本体50の中に入る。図5Aには示されていないが、押圧点76b及び76cに関連する圧力デバイス102は、延長位置まで駆動され、したがって各それぞれのポイントを通る流体の流れを遮る。したがって、流体は第1流体入口68aを介して供給され、この第1流体が第2流体チャンバ62bに充填されるように流入流体フローネットワーク72aを横切ることになる。別の状況において、流体は、第2入口68bを介してポンプ本体に入り、一方、押圧点76a及び76cに関連する圧力デバイス102(図5Bには図示せず)は延長位置に駆動される。したがって、第2流体チャンバ62bに第1又は第2入口68のいずれかによって供給された流体を充填することが可能である。さらに、図5A及び図5Bに係る実施形態は、2つの異なる流体源の使用を可能にし、第1流体源は第1入口に流体的に結合され、第2流体源は第2入口に流体的に結合されることが分かる。しかしながら、同じ流体源を第1及び第2流体入口の両方に含めること又は1つのみの流体入口を有することも同様に可能である。] 図1 図5A 図5B 図5C 図5D
[0051] 第1送り出し装置92aの駆動は、膜82の変位を引き起こし、したがって第1流体チャンバ62a内の流体が第1流体チャンバ62aから送り出されることになる。圧力デバイス102eは、延長位置に駆動されないので、流体の流れは遮られず、したがって第1流体チャンバ62aから流出流体フローネットワーク72bを経由して出力69まで自由に移動することができる。押圧点76fに関連する圧力デバイス102fの駆動は、第2流体チャンバ62bの中への意図しない逆充填を防止し、又は代替的にチャンバ62bが充填されているときの流体の漏れを防止する。]
[0052] 第1流体チャンバ62aに関連する送り出し装置92aがそのストローク又は移行(translation)の終わりに到達したときに、圧力デバイス102eが延長することによって押圧点76eが駆動され、第1流体チャンバ62aからの流体の流れの遮りが生じる。第1流体チャンバ62aに充填するのに用いられるべき流体に応じて、圧力デバイス102a、102b、及び102cは後退位置にある。送り出し装置92aはまた、流体チャンバ62aが送り出し装置92aによる膜82の変位の部分の体積と等しい体積だけの流体で再充填されるように後退させられる。]
[0053] 図9によれば、コントローラは、ポンプ本体50が図5C又は図5Dのいずれかに図示されるような状態にあるように、関連する圧力デバイス及びアクチュエータを駆動することができる。図5C及び図5Dは、図5A及び図5Bに示されたのと同様の方法での同じ又は異なる流体源による第1流体チャンバ62aの充填を示す。さらに、簡潔に上記で言及したように、第1流体チャンバ62aの充填は、第2流体チャンバ62bからの流体の送り出しの後で又は同時であってもよい。流体チャンバ62a、62bの両方からの同時ポンピングは、比較的短時間にわたって続いてもよく、流体がポンピングされないあらゆる「むだ時間」を減らすことによって出口を通る流体の流れの定常性を保証する。送り出し装置が対応する流体チャンバ62a、62b内のすべての流体を排出する必要はないことも、当業者であれば分かるであろう。代わりに、送り出されるすなわちポンピングされる流体の量は、撓みデバイスによって膜により変位された体積と等しい。] 図5A 図5B 図5C 図5D
[0054] 前述の実施形態は、完全に使い捨てのポンプ本体50が可能でありながら最も経済的に実現可能なものであるが、特定の状況の下では、流れの連続性をさらに助けるポンプ本体50を有する必要がある場合がある。すなわち、押圧点76の使用は、延長位置への駆動により小量の流体を順方向に送り出すように働く正圧、又はボーラスを生じることがある。したがって、ポンプ本体50の使い捨ての性質を維持しながらより安定な流れを提供するために、流体フローネットワーク72に配置された押圧点76は、弁、例えば止め栓型の弁と置き換えられてもよい。図6A〜図6Dに図示されるように、図5Aから図5Dまでの押圧点76は、それぞれの各位置で止め栓型の弁110に置き換えられている。一般に、止め栓型弁110は、図4のステッパモータ90と同様の方法で回転アクチュエータ136によって作動される。止め栓弁110は、ステム114と流路116とを有する回転可能な弁として知られている。より詳細には、流路116は、実質的に直線に及び横方向にステム114を通って延びる。各止め栓弁110は、各止め栓弁110に対応する連結部を含む。] 図4 図5A 図5D 図6A 図6B 図6C 図6D
[0055] 流体フローネットワーク72内の高くされた部分での圧力デバイス102による圧力の印加によって、流体フローネットワーク内の流体の流れを遮るのではなく、後でさらに説明されるように、止め栓弁110を第1位置と第2位置との間で回転させるための回転アクチュエータ136に結合することによって、止め栓弁110の作動がもたらされる。回転アクチュエータ136は、送り出し装置92及び圧力デバイス102に関して前述されたようなステッパモータであってもよいが、しかしながら、他の適切な回転アクチュエータ136が本発明の範囲内で用いられてもよい。例えば、ステッパモータの代わりにソレノイドにより作動される弁を用いることができ、又は止め栓弁110を2つの位置の間で回転させるのに適したあらゆる他のデバイスを用いることができる。]
[0056] 回転アクチュエータ136を止め栓弁110に結合することができる1つの方法は、連結部によるものである。連結部の1つの例は、図8に示されるように、止め栓110の頭部122内の中空部124によって受け入れられるアクチュエータ136の上のアクチュエータ先端部120を含む。中空部124は、アレンレンチ型アクチュエータ先端部120を受け入れるためのアレンレンチ型開口部として形成することができる。このようにして、止め栓110の頭部122は、アクチュエータ先端部120と中空部124との間に形成された接続部によって回転される。頭部122は、ステム114と同じ成形として形成されてもよい。代替的に、頭部122は、個別に形成されてもよく、ステム124に結合される。次いで、ステム124の反対側の端部を、図示のようにねじ付端部26及びナット128などによってポンプ本体50の中に固定することができる。止め栓弁110を固定する他の手段が知られ、適宜用いられる。] 図8
[0057] 弁110は、対応する回転アクチュエータ136によって、弁110の流路116が流体フローネットワーク72と流体連通する第1位置と、ポンプチャンバ110が流体フローネットワーク72と流体連通しない第2位置との間で回転させることができる。前述したとおり、押圧点によって遮られた流体の流れに関する幾つかの詳細において、図6A〜図6Dの止め栓弁110a〜110fのアクチュエータは、それぞれ図5A〜図5Dと同様の方法で作動し、違いは、押圧点が延長位置に駆動するのではなく、止め栓弁110が第1位置から第2位置に回転されることである。] 図5A 図5B 図5C 図5D 図6A 図6B 図6C 図6D
[0058] 上記の説明は本発明の種々の実施形態を特に詳細に記載したが、次の特許請求の範囲によって定義される本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの修正、置換、及び変更を行うことができることを理解されたい。例えば、図示された実施形態の流体フローネットワーク72は、6つの押圧点又は2つの入力と単一の出力を備えた止め栓弁を含むが、本発明の原理に係る流体フローネットワークは、異なる数の弁を組み入れることができ、弁は異なる構成を有することができ、すなわち、それらは6つの押圧点ではなくてもよい。また、プランジャは送り出し装置92として詳細に説明されたが、部材と関連する流体を送り出すためのあらゆるこうした機構が採用されてもよい。本発明の原理に係るポンプは、少量から大量の流体用途又は低い使い捨てコストから高い使い捨てコストにわたる種々の用途に用いることができる。しかしながら、本発明の原理に係るポンプは、大量の流体用途に特に有利な使用を有する。したがって、本発明は、説明されたいずれの特定の実施形態にも限定されないが、以下の特許請求の範囲による定義にのみ限定される。]
[0059] 10医療用流体投与システム
12ポンプモジュール
14筐体
16コントローラ
18チューブ入口
20IVバッグ
22流体
24 チューブ
26スパイク
28ポート
30 チューブ
32 チューブ出口
34カテーテル
36患者の腕
50ポンプ本体
52支持構造体
52a台板
52b 部材
54 後部
56カバー部
62a 第1流体チャンバ
62b 第2流体チャンバ
64内部表面
66a 第1内部キャビティ
66b 第2内部キャビティ
68流体入口
68a 第1流体入口
68b 第2入口
69流体出口
72流体フローネットワーク
72a流入流体フローネットワーク
72b流出流体フローネットワーク
74オフセット
76押圧点
77凹所
78a 第1開口部
78b 第2開口部
80オリフィス
82 膜
82a 第1の膜
82b 第2の膜
84リム
85境界面
88a 第1アクチュエータ
88b 第2アクチュエータ
90ステッパモータ
90a ステッパモータ
90b ステッパモータ
92 流体送り出し装置
92a 第1送り出し装置
92b 第2送り出し装置
100 連結部
102圧力デバイス
104 アクチュエータ
106後退位置
108延長位置
110止め栓弁
114ステム
116流路
120アクチュエータ先端部
122 頭部
124中空部
128ナット
136 回転アクチュエータ]
权利要求:

請求項1
医療用流体投与システムに用いるためのポンプモジュールであって、第1の部分及び第2の部分を有しているポンプ本体と、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分に形成されている第1の流体チャンバ及び第2流体チャンバと、前記ポンプモジュールの動作中に、流体を流体源から前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバに供給するために、及び、流体を前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバから投与するために、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分に形成されている流体フローネットワークと、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバに機能的に関連している少なくとも1つの膜と、それぞれが、前記膜を変位させることによって流体を前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバそれぞれから送り出すために、前記少なくとも1つの膜と前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバとに機能的に関連している、第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと、を備えているポンプモジュールにおいて、前記第1の部分が後部とされ、前記第2の部分がカバー部とされ、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバが、前記ポンプ本体の前記後部に形成されており、前記少なくとも1つの膜が、前記後部と前記カバー部との間に配置されており、前記カバー部が、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバそれぞれに対応している第1の開口部及び第2の開口部を有しており、前記第1の開口部及び前記第2の開口部によって、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータそれぞれが前記膜を変位可能とされ、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータが、流体的に分離された第1の送り出し装置及び第2の送り出し装置を有しており、前記第1の送り出し装置及び前記第2の送り出し装置が、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバそれぞれから流体を送り出すために、前記膜と接触しており、流体的に分離された前記第1の送り出し装置及び前記第2の送り出し装置が、プランジャであり、前記カバー部の前記第1の開口部及び前記第2の開口部と、前記プランジャとが、前記ポンプ本体の前記カバー部を前記ポンプ本体の前記後部から取り外す必要なく、前記プランジャが前記ポンプ本体から完全に引き抜かれるように構成されていることを特徴とするポンプモジュール。
請求項2
前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバが、前記後部に形成された凹所であることを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
請求項3
前記ポンプ本体が、非コンプライアント材料から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
請求項4
前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータが、互いに独立して動作可能とされることを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
請求項5
前記ポンプ本体の前記後部が、押圧された場合に前記流体フローネットワーク内における流体の流れを遮断する少なくとも1つの押圧点を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
請求項6
前記カバー部が、前記押圧点に対応している開口部を有しており、第3の送り出し装置が、前記押圧点及び前記開口部において前記膜と機能的に関連していることを特徴とする請求項5に記載のポンプモジュール。
請求項7
前記第3の送り出し装置が、流体的に分離された送り出し装置を有しており、前記送り出し装置が、前記流体フローネットワーク内における流体の流れを遮断することを特徴とする請求項6に記載のポンプモジュール。
請求項8
前記ポンプ本体の前記カバー部が、少なくとも1つの流体弁を含んでおり、前記流体弁が、前記流体フローネットワーク内における流体の流れを遮断することを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
請求項9
前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバと、前記流体フローネットワークとが、前記膜によって流体的に封止されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプモジュール。
請求項10
前記膜が、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバを流体的に封止するための第1の膜と、前記流体フローネットワークを流体的に封止するための第2の膜とを含んでいることを特徴とする請求項9に記載のポンプモジュール。
請求項11
前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバが、Oリング及び前記膜によって流体的に封止されていることを特徴とする請求項9に記載のポンプモジュール。
請求項12
前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバの内径と、前記送り出し装置の外径とが、前記内径と前記外径とが完全に接触するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のポンプモジュール。
請求項13
医療用流体投与システムに用いるためのポンプモジュールであって、第1の部分及び第2の部分を有しているポンプ本体と、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分に形成されている第1の流体チャンバ及び第2の流体チャンバと、前記ポンプモジュールの動作中に、流体を流体源から前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバに供給するために、及び、流体を前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバから投与するために、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分に形成されている流体フローネットワークと、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバに機能的に関連している少なくとも1つの膜と、それぞれが、前記膜を変位させることによって流体を前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバそれぞれから送り出すために、前記少なくとも1つの膜と前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバとに機能的に関連している、第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータと、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分に形成されている第1の開口部及び第2の開口部であって、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバそれぞれと空間的に対応している前記第1の開口部及び前記第2の開口部と、前記膜を変位させることによって流体を前記第1の流体チャンバから前記流体フローネットワーク内部に送り出すために、前記膜及び前記第1の流体チャンバと機能的に関連している第1のアクチュエータと、前記膜を変位させることによって流体を前記第2の流体チャンバから前記流体フローネットワーク内部に送り出すために、前記膜及び前記第2の流体チャンバと機能的に関連している第2のアクチュエータと、動作時に前記流体フローネットワーク内における流体の流れを遮断する少なくとも1つの弁と、を備えている前記ポンプモジュールにおいて、前記第1の開口部及び前記第2の開口部と、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータとが、前記ポンプ本体の前記第2の部分を前記ポンプ本体の前記第1の部分から取り外す必要なく、前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータが前記ポンプ本体から完全に引き抜かれるように構成されていることを特徴とするポンプモジュール。
請求項14
前記弁が、押圧点を含んでいることを特徴とする請求項13に記載のポンプモジュール。
請求項15
前記弁が、止め栓弁システムを含んでいることを特徴とする請求項13に記載のポンプモジュール。
請求項16
医療用流体投与システムに用いるためのポンプモジュールを製造する方法であって、第1の部分及び第2の部分を有しているポンプ本体を形成するために、非コンプライアント材料を利用するステップと、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分に第1の流体チャンバ及び第2の流体チャンバを形成するステップと、前記ポンプモジュールの動作中に、流体を流体源から前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバに供給するために、及び、流体を前記チャンバから投与するために、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも一方の部分に流体フローネットワークを形成するステップと、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分のうち他方の部分に、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバそれぞれに対応している第1の開口部及び第2の開口部を形成するステップと、前記膜が前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバと前記流体フローネットワークとに機能的に関連付けられるように、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバと前記流体フローネットワークとを流体的に封止するために、前記第1の部分と前記第2の部分との間に少なくとも1つの膜を配置するステップと、前記膜を変位させることによって流体を前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバから送り出すために、前記膜と機能的に関連付けられるように、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバそれぞれに位置的に関連付けられている第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータを準備するステップと、前記ポンプ本体の前記第1の部分と前記第2の部分との間に前記膜を配置するステップと、前記ポンプ本体の前記第1の部分及び前記第2の部分を共に固定するステップと、を含んでいることを特徴とする方法。
請求項17
前記流体フローネットワークを形成するステップが、前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分内に、及び前記流体フローネットワーク内に、少なくとも1つの押圧点を形成するステップを含んでいることを特徴とする請求項16に記載の方法。
請求項18
前記第1の開口部及び第2の開口部を形成するステップが、前記第1の開口部及び前記第2開口部の内径と前記第1のアクチュエータ及び前記第2のアクチュエータの外径とを、前記内径と前記外径との間に実質的に隙間が形成されないように構成するステップを含んでいることを特徴とする請求項16に記載の方法。
請求項19
前記少なくとも1つの膜を配置するステップが、前記第1の部分及び前記第2の部分が共に固定されるまで前記膜が堅固に保持されるように、前記膜に張力を付与するステップを含んでいることを特徴とする請求項16に記載の方法。
請求項20
医療用流体投与システム内において流体をポンピングする方法であって、第1の部分及び第2の部分を有しているポンプ本体を準備するステップであって、前記第1の部分及び前記第2の部分のうち少なくとも1つの部分が、第1の流体チャンバ及び第2の流体チャンバと流体フローネットワークとを含んでおり、少なくとも1つの膜が、前記第1の部分と前記第2の部分との間に配置されている前記ステップと、流体を前記流体フローネットワークを通じて前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバに供給するステップと、前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバにおいて前記膜を変位させるステップであって、これにより流体を前記第1の流体チャンバ及び前記第2の流体チャンバから前記流体フローネットワークを通じて前記ポンプ本体の外部に送り出すステップと、を含んでいることを特徴とする方法。
請求項21
前記ポンピングする方法が、前記流体の少なくとも一部分を前記第1流体チャンバの外部に送り出すために、第1のポンピングサイクルを開始するステップと、前記第1ポンピングサイクルが完了する前に、前記流体の少なくとも一部分を前記第2の流体チャンバの外部に送り出すために、第2ポンピングサイクルを開始するステップと、を含んでいることを特徴とする請求項20に記載の方法。
請求項22
前記ポンピングする方法が、前記第1のポンピングサイクルの完了後且つ前記第2のポンピングサイクルの間に、前記第1の流体チャンバを再充填するステップを含んでいることを特徴とする請求項21に記載の方法。
請求項23
前記ポンピングする方法が、前記第2のポンピングサイクルの完了後且つ第3のポンピングサイクルの間に、前記第2のポンプチャンバを再充填するステップを含んでいることを特徴とする請求項22に記載の方法。
請求項24
医療用流体投与システムに用いるためのポンプモジュールであって、第1の部分及び第2の部分を有しているポンプ本体と、前記ポンプ本体の前記第1の部分に形成されている流体チャンバと、前記ポンプモジュールの動作中に、流体を流体源から前記流体チャンバに供給するために、及び、流体を前記流体チャンバから投与するために、前記ポンプ本体の前記第1の部分に形成されている流体フローネットワークと、前記ポンプ本体の前記第1の部分と前記第2の部分との間に配置されている膜と、前記膜を変位させることによって流体を前記流体チャンバから送り出すためのプランジャと、前記流体チャンバに対応している前記ポンプ本体の前記第2の部分に形成されている開口部であって、前記開口部によって前記プランジャが前記膜を変位させる前記開口部と、を備えている前記ポンプモジュールにおいて、前記第2の部分に形成されている前記開口部が、前記ポンプ本体の前記第1の部分から前記ポンプ本体の前記第2の部分を取り外す必要なく、前記プランジャが前記ポンプ本体から完全に引き抜かれるように構成されている構成されていることを特徴とするポンプモジュール。
請求項25
前記ポンプ部分の前記第1の部分が、押圧された場合に前記流体フローネットワーク内における流体の流れを遮断する、少なくとも1つの押圧点を含んでおり、前記第2の部分が、前記押圧点に対応している開口部を有しており、第2のプランジャが、前記ポンプ本体の前記第2の部分に開口している押圧点において前記膜を変位させるように構成されており、前記ポンプ本体の前記第2の部分に開口している前記押圧点と、前記第2のプランジャとが、前記ポンプ本体の前記第1の部分から前記ポンプ本体の前記第2の部分を取り外す必要なく、前記第2のプランジャが前記ポンプ本体から完全に引き抜かれるように構成されていることを特徴とするポンプモジュール。
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引用文献:
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